リスク回避の心得A

リスク回避の心得A

リスク回避の心得A

前項でFXの最大のリスク【為替のリスク】について述べました。このページでは、為替以外のリスクについて書いていきます。

 

外国為替取引で金利の低い通貨で金利の高い通貨を買った場合には、その通貨間で金利差が発生します。これをスワップ金利といいますが、現在の日本の金利は超低金利ですので、このスワップ金利がFXの大きな魅力ともなっているのです。ですが、この金利もいつどのような要因で大きく変動するかは誰にもわかりません。

 

日本円が超低金利のままでも、組み合わせているペア通貨の金利が何らかの要因で急激に下がったような場合は、大きな損失を被ることもあります。常に各国の政治状況や金利政策を注視していることが大切になってきます。

 

マーケットにはそれぞれ許容量というものがあります。いつ何時大量の注文が来ても、円滑に取引が出来るマーケットは、許容量の大きい流動性の高いマーケットです。

 

その点、外国為替のマーケットは流動性が高いのですが、いわゆるマイナー通貨(豪ドルやニュージーランドドル等)は取引量が少ないため、スムーズに取引が出来ない場合があります。

 

また、何か大きな政変やテロ、金融不安などが原因で、メジャーな通貨であっても同様のケースが起こりうることがあります。これらのリスクを回避するためには、まずは、マイナー通貨を持ち続けないこと、そしてやはり、常に国際社会の動向に注意を払い、速やかに対処できる状況を作っておくことです。

 

FXの取引は主にインターネットを通じておこなれます。FXのリスクのひとつとして意外に見落とされがちなのが、このインターネットに関わる障害です。

 

ネットの通信障害が起こることもありますし、何かの理由でネットが突然遮断されることも無いとは言えません。また、自分のPCが単純に故障する場合も当然考慮に入れなければなりませんし、ウイルススパイウェアなどにも注意が必要です。

 

ちょうどトレードの最中に何らかのPCトラブルに巻き込まれた場合には、想定外の損失を被るかもしれません。そのためには、セキュリティを万全にし、常に更新プログラムを最新のものにアップデートしておくことです。また、安定した通信環境を維持するためにプロバイダーの選別にも配慮が必要です。不安定でネットにつながりにくい環境は出来るだけ避けたほうが無難でしょう。

 

FX取引はFX業者を通して行われます。ですので、安心してFXトレードを行うためにも、業者選びは大変重要になってきます。FXが始まった当初は、急激にFX市場が拡大したため、まだ法整備もおぼつか無く、規制も緩々の状態でしたので、その間隙を突いてFX取引の表層だけをすくい、うまい汁を吸おうとする悪徳FX業者も存在していました。

 

2005年の法改正により、すべてのFX業者に【金融先物取引業者】への登録の義務が生じたため、悪徳業者などは駆逐されましたが、まだまだ弱小企業なども多く、いつ何時、自分が使っているFX業者が破綻しないとも限りません。そんな目に遭わないためには、業者に預託している証拠金の信託保全がきちんとなされているかどうかを見極める必要があります。業者によっては、完全信託保全と一部信託保全の違いがありますのできちんとチェックしておきましょう。

 

 

 

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